あゆみ

名誉園長 牛田 カズ子

私は、30年間小学校の教員でした。
その経験からしだいに、幼児期こそが人間らしいあたたかな心の基礎を育む貴重な時期であるとの思いがつのり、昭和53年、父の遺産である黒石の土地に、地域の方々の協力を得て、学校法人黒石みどり幼稚園を設立いたしました。

それから30年あまり、今日も園には子どもたちと、子どもが大好きな保育者たちの輝く笑顔があります。

保育者は、子ども一人ひとりが今 興味を持って取り組んでいることは何か、どんな気持ちでいるかを感じ取り、その子の心に添いながら、じっくりと丁寧に関わります。
フットワーク良く動きまわり、遊びの様子と子どもたち同士の人間関係をも充分に配慮しながら、場によっては見守る、これはというときには積極的に働きかける。
そのような保育上の心がけを大切に、子どもたちから学び、子どもとともに人間どうしとして育ち合っていきたいと思います。

「いつも自分を見守る人がいる」という思いは、子どもの気持ちを安定させるに違いありません。
そして将来、その子の心の中の原風景に、自分が誰かにたしかに大切にされた記憶が残るならば、人を信じて人を好ましく思い、自分から人に関わることを楽しめるおとなに成長してくれるでしょう。
黒石みどり幼稚園は、ここで育った人々の「ふるさと」であり続けたいと願っています。